アップグレードを簡単にするために、既存の Apache ユーザに
非常に重要な情報をこの文書にまとめています。これは短い
注意書きとして書かれています。より詳しい情報は
新機能の文書や
src/CHANGES ファイルで見つけられると思います。
autoconf と libtool を使うようになりました。
このシステムは Apache 1.3 の APACI システムと似ていますが、
まったく同じというわけではありません。<Directory proxy:> ブロックの
代わりに PATH_INFO (本当のファイル名の後に続く
パス情報) の扱いが変わったものがあります。以前はハンドラとして
実装されていたものがフィルタとして実装されるようになったものは
PATH_INFO のあるリクエストを受け付けません。INCLUDES や
PHP などのフィルタは
コアハンドラの上に実装されていますので、PATH_INFO
付きのリクエストを拒否します。
PATH_INFO
付きのリクエストを受け付けるようにでき、それによって SSI 等で
PATH_INFO を使う機能を復活させることができます。on もしくは off という引数を
取るようになりました。既に存在している
CacheNegotiatedDocs on
に置き換えてください。AccessConfig ディレクティブと
ResourceConfig ディレクティブは削除されました。
これらのディレクティブは同等の機能を持つ
httpd.conf に Include conf/access.conf と
Include conf/srm.conf を追加する必要があるでしょう。
以前のディレクティブによる順番のように Apache が設定ファイルを
読み込むようにするためには、httpd.conf の最後に
srm.conf、access.conf の順にそれぞれ
BindAddress ディレクティブと Port
ディレクティブは削除されました。同等の機能はより柔軟な
Port ディレクティブは Apache-1.3 には自己参照 URL で
使われるポート番号を設定する、という使用法もありました。
これは Apache-2.0 では新しい
ServerName ディレクティブは削除されました。
リクエストを扱う方法は MPM の選択により決定されるようになりました。
現時点では inetd から起動されるように設計された MPM はありません。AgentLog ディレクティブ、
RefererLog ディレクティブ、
RefererIgnore ディレクティブを提供していた
mod_log_agent と mod_log_referer
モジュールは削除されました。
Agent ログと refere ログは AddModule ディレクティブと ClearModuleList
ディレクティブは削除されました。これらのディレクティブは、
モジュールが正しい順番で呼ばれるようにするために使われていました。
Apache 2.0 の新 API はモジュールが明示的に順番を指定できるように
なっており、これらのディレクティブは必要なくなりました。FancyIndexing ディレクティブは削除されました。
同じ機能は FancyIndexing オプションで
実現できます。ErrorHeader ディレクティブは不適切な名前
だったために廃止され、その機能は
を使ってください。
mod_mmap_static は
src ディレクトリが
なくなるように、完全に再構成されました。その代わりに、
ソースは主ディレクトリに論理的に配置されるようになり、
コンパイルされたサーバのインストールは別ディレクトリへ
行なうようになりました。Apache 2.0 のサーバ API には多くの変更が加えられました。 Apache 1.3 用の既存のモジュールは Apache 2.0 では修正なしでは 動きません。詳細は 開発者向け文書 にあります。